あみゅえん格ゲー漂流記

若造格ゲーマーあみゅえんが、格ゲーについて支離滅裂に記すブログである、、ですよ!

ゲーセンという第二の家の話

みなさま、こんにちはー。あみゅえんです。こっちの格ゲー記事の作成は久々な気がします。今回の記事は、最近ツイッターのトレンドにも上がった「ゲーセン」についてです。

ゲーセンとひとくちに言っても、客層は結構まばらだったりします。友人とプリクラやユーフォーキャッチャーを楽しむライト勢(この表現が正しいか自信がありませんが)。今晩もどこかのオンライン上で峠を攻めるレースゲーム勢。音楽に自らのリズムをぶつける音ゲー勢。最近増えてきたカードゲーム勢や、オンライン麻雀勢、ガンダムなどの対戦ゲーム勢。そして僕ら、格ゲー勢。秋葉原などにある大型ゲームセンターをのぞく時に、階層ごとの客層の雰囲気の違いをみるのは、転がした万華鏡をのぞく様です。そんないろんなお客さんが今日も集まるゲーセンという場所が、僕にとってどういう場所だったか書いてみたくなりました。

 

少年あみゅえんのユメノ国

僕が初めてゲーセンに足を運んだのは、当時僕が所属していた部活の先輩に誘われたのが初めてだったと思います。格ゲー自体はやっていて、ps4を持っていなかった僕は3dsでスト4を腱鞘炎になりかけながら対戦をしていました。そんな中、先輩が実はスト4をやっているという話になり、せっかくなら対戦しようと、ゲーセンに行く話になったのがきっかけでした。ゲーセンはアブナイ人が行くところと思っていたあみゅえん少年は、おびえながら行った覚えがあります。

しかし、いままで小さな画面でやってた格ゲーを、大音量・大画面でプレイする感覚は、格ゲー好きな少年を虜にするには十分でした。帰りの自転車をのぼせた頭で漕ぎましたね。

連れて行ってもらったゲーセンでは、スト4はもちろん、当時知らなかった鉄拳、ギルティギア、UNI、P4Uなどなど、世界が一気に広がったような気分でした。後日、ゲーセンで見かけたゲームや!とギルティと鉄拳を買い、今ではどちらもぼちぼちやっております。『行っちゃ行けないところに行く』背徳感を感じながら、あみゅえん少年はそのゲーセンにたまに行くのが楽しみになります。

が、

そのゲーセン、どちらかというとライト勢向けのゲーセンで、しばらく通った後、対戦格闘ゲームのコーナーはなくなってしまったのです。最近のゲーセンではよくある話ですね。。。そしてあみゅえん少年はほかにゲーセンはないかと調べ、行き着いたゲーセンで『沼の奥底』まで行くことになります。

格ゲーマーとの遭遇

先輩といったゲーセンを離れ、一人で次に向かったゲーセンは、ライト向けのブースとディープな層が1階と2階で分かれているところでした。1階を横目に2階のドアを開けると、そこは完全に別世界。向かいって並べられた格ゲーの台数が桁違いでしたね。そこでチャり、と100円を入れて遊んでいると、デデドンと画面に乱入を伝えるメッセージが。一気に頭に血が上るのを感じながら対戦。結果は惨敗。とぼとぼと帰ろうかなと思ったところへ声がかかりました。

「君ぃ。バルログやってんの?」

向かいからひょいと現れたのは自分より確実に年上なのはわかるお兄さん。当時からバルログ使いだった僕は驚き4割・戸惑い6割で「ええ、まあ。」と答える僕。そのお兄さん気さくな感じで「教えてあげるよ〜。」と自分が座っていた台を僕に譲ってくれました。移動投げ、詐欺飛び、辻式。今まで知らなかった諸々を教わり、『このキャラそんなことできるの!?』と思いながら、必死でその技を覚えました。

 

未知の技術、知らない人と初めて対戦したこと、そして何より、

初めて好きなものについて人と話せた感動

がそこにありました。僕がこのゲーセンに通うようになった頃、当時スト5なんてものはなく、e-sportsなんてものもなく、格ゲーは日の当たらない地底世界でした。当然僕の学校に話が通じる人はなく、やり込んでる人などいるはずもなく、僕は好きなもを共有する友人は一人もいない環境でした。そんな少年が見ず知らずの人から好きなものについて教えてもらったら、感動で涙することはいうまでもなく、翌日には開店と同時に教わった技術を一人黙々と練習しましたね。その後水曜日に人が集まる対戦会があると知り、友人からのラーメンの誘いを断り部活が終わるや否やゲーセンにチャリを飛ばすようになります。そこで3ds時代によくマッチングした緑色のサイキョーなキャラ使いの人、最初にあったお兄さんに「ウチよく若い子が来るから今度やってみなよ。」と教わっていた一回り年上の先輩、サラリーマンのお兄さん、ネットで名前を見ていたあの人等々、いろーんな人に出会います。そのすべてが「一緒のものが好きな人たち」という感動は、少なからず学校で『浮いていた』僕には最高の空間でした。(いうても居場所が全くないほどではなかった、、、と思います。思いたい)

そんな経験を経て、僕はゲーセンでの出会いというものに他で得難い運命的何かを見いだしました。対戦後の談笑、みんなで一つの対戦をみる感覚、強い人にその場の人でなんとか知恵をしぼりながら立ち向かうあの夏休み。そのすべてが「同じゲームをやってる」というはかない蜘蛛の糸でつながってるのは、ゲーセンならではかなーと今でも思います。

 

そんなゲーセンが今

そんなゲーセンが今。続々とつぶれていってます。家庭用の普及、オンラインの台頭、出遅れた最新タイトルのアーケード化など、まあ理由はいろいろですけど、僕が上記の出会いをしたゲーセンは、残念ながら今度なくなってしまうことが確定しました。

そういう意味では僕らの世代というのは、おそらくゲーセンコミュニティというものを経験できる。最後の世代かもしれません。同世代のみんなには、こんな経験を是非してみてほしいなと、心から思います。れっつゲーセン。